松竹映画の100周年記念作品がこんなトンデモな仕上がりで大丈夫だったのか心配になる「夜叉ヶ池」 | キネマ画報

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名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。


「乾いた花」の篠田正浩監督が泉鏡花の小説を「夢二」の坂東玉三郎主演で映画化した1979年製作の作品です。

越前、三国嶽の山中、竜神が封じ込められているという夜叉ヶ池。各地の不思議な物語を集めるため東京からこの地を訪れた萩原晃はかつてこの地で鐘をつき続けてきたという老いた鐘楼守に会い鐘にまつわる不思議な話を聞き…

泉鏡花の幻想的な文学を当時の先端技術と玉三郎で映画化したら、とんでもない珍品が出来てしまったという感じの仕上がりでした。
序盤に山崎努が目にゴミが入ったというと女が乳房を放り出し、目に母乳をぶっかけようとする場面とかマニア向けAVでもやらない異様な場面があり、ヤバい作品だとすぐわかりました。
玉三郎パートと特撮パートとシンセサイザーの音楽とそれぞれがバラバラなまま最後にイグアスの滝の壮大な映像で終わるというハチャメチャさでこのリバイバルは玉三郎の黒歴史を掘り返す暴挙な気がしました。