
ディレクターズ・カンパニーのシナリオ募集コンクール準入選作品を「セーラー服と機関銃」の相米慎二監督が映画化した1985年製作の作品です。
東京近郊の地方都市、ある市立中学のプールに夜、泰子、由美、みどり、美智子の5人が泳ぎに来た。彼女たちは先に来ていた明に気づき、からかうと明は溺れかけ、偶然やってきた恭一と健に助けを求める。担任の梅宮も慌てて駆けつけ…
久しぶりに劇場で観ましたが、やっぱり強烈な作品でした。東京国際映画祭でヤングシネマ大賞に輝きながらうちの田舎では公開されず、初見はテレビでしたが、翌日の学校ではみんな衝撃を受けていました。
主人公たちと同世代なので流れる音楽や登場人物が歌う曲にあの時代が蘇ります。
「ションベンライダー」では近藤真彦の「ふられてBANZAI」が歌われていましたが、この作品ではわらべの「もしも明日が」が体育館から出て裸で踊る場面や白塗りの男女のオカリナ演奏の場面など、一回観たら一生忘れられないような場面で使われています。
また当時衝撃的だったのがそれまで山口百恵の相手役の好青年というイメージだった三浦友和がだらしない教師役でそれがすごくハマっていたこと。
背中をやけどさせられる大西結花や布団で自慰しているに違いない工藤夕貴とかも本当にいまだにドキドキさせられます。
こんな作品を撮れる監督はもういないし、コンプライアンス的にも許されないんだろうなと思うとなんか切ないです。