大胆な手法で製作された「リング」脚本家高橋洋の新解釈ジャンヌ・ダルク「うそつきジャンヌ・ダルク」 | キネマ画報

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名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。


映画美学校のコロナ下で映画をつくるvol.2として製作しれた「リング」脚本家高橋洋監修・第3部監督の短編三部作です。

1428年、100年戦争下のフランスはイングランドに国を二分される危機にあった。国境近くの片田舎、ドンレミ村の少女ジャンヌはフランスを救う乙女がロレーヌ地方に現れるという伝説のもと、神のお告げを聞いたという大嘘をついてしまい…

ジャンヌ・ダルクが嘘つきの少女だったという説に基づく物語を室内のスクリーンの前で演じる様を一眼レフカメラで切り取って映像化した作品です。
スクリーン以外にもモニターの中の人物とやりとりしたり、撮影スタッフを物語に参加させたり、アンビエントな手法が挟まることで現代の日本人がフランスの歴史劇を演じる大嘘を中和して物語を成立させています。
この内容をリドリー・スコット監督作品みたいな大作で観たくなりました。