「冬のライオン」のティモシー・ダルトンによる4代目ボンド、最初の作品となる1987年製作の作品です。
ソ連高官コスコフが亡命を希望し、護衛についたボンドはKGBの殺し屋からコスコフを守る。そのコスコフからスパイ暗殺計画が明らかになり…
これまでにない硬派なイメージのダルトンボンドですが敵のスナイパーが美女だと射殺せずに見逃す甘さも。a-haの主題歌も甘めです。
2代目マネーペニーはメガネっ娘でフレッシュ。
敵の殺し屋がウォークマンのヘッドホンで首を絞めて殺す場面に時代を感じます。
久しぶりの新しいボンドカーは新型のアストンマーチン。凍った湖から雪山をスキーモードで疾走したりします。
後半、フェリックス・ライターも久しぶりに登場。若くて爽やかで今までのおっさん俳優とはまるで違う雰囲気。
終盤は中東でゲリラのムジャハディンを味方につけ、阿片を密輸するソ連の輸送機で大アクション。輸送機の後ろを開けて、網に掴まっての空中アクションとか無茶しています。
ダルトンボンドはカーラというソ連の狙撃手でチェロ奏者に本気で惚れてプレイボーイ感は希薄です。
それなりにユーモアもあるし、一作で独自の路線を築き上げている気はしました。