「101匹わんちゃん」じゃなくて「101」のクルエラの青春を描くWエマ対決映画「クルエラ」 | キネマ画報

キネマ画報

名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。


ディズニーアニメ「101匹わんちゃん」のキャラクター、クルエラの若き日を「アイ、トーニャ」のクレイグ・ギレスピー監督が描くスピンオフ実写作品です。製作に「101」のクルエラ、グレン・クローズが名を連ねています。ディズニー+で追加料金なしになっていたので観ました。

パンクムーブメント吹き荒れる70年代のロンドン。デザイナーを志すエステラ。カリスマデザイナーのバロネスとの出会いが彼女の運命を大きく変えて行き…

幼いエステラが問題児で学校を追い出され、母とロンドンでの新生活に向かう途中、ある友人に支援を頼みに行ったところで、母はある事故で転落死してしまいます。その場面は「101匹わんちゃん」ファンだったら嫌な気分になりそうな展開。まだ32歳のエマ・ストーンに40歳の柴咲コウの声はストーンが可哀想。
幼少期は60年代前半でスウィンギンロンドンが近い雰囲気を感じさせる音楽は嫌いじゃないです。
大人になるとストーンズが鳴ります。
「101匹わんちゃん」1961年の作品でクルエラはおばさんだから、この作品のエステラとは親子ほど歳が違います。
「101」が1996年の作品だから、あの映画のグレン・クローズの演じたクルエラの若い時代の話みたいです。
ストーンズの次はゾンビーズの「ふたりのシーズン」。だんだんサントラが欲しくなってきました。
前半は不幸な身の上のエステラがカリスマデザイナーのバロネスに認められていく展開で気分も高揚します。
そこにバロネスと母の因縁。
スージー・クアトロの「ワイルド・ワン」は上がります。
やっぱりエマ・ストーンには映画の神様がついていると思います。
ブロンディの「ワンウェイ・オア・アナザー」も好きな曲。
バロネス役のエマ・トンプソンもハマり役で、Wエマの強烈なキャラクターショーになっています。
エマ・ストーンのエステラとクルエラの二つの顔の使い分けはヒーロー物みたいな楽しみがあります。
ストゥージスの「ビー・ユア・ドッグ」まで流れるとは。しびれる名場面です。
キャストもストーリー展開も上出来な作品だけに劇場で観なかったことが悔やまれます。
公開と同時配信じゃなければ公開規模も広がって、絶賛されただろうに。