こんなに楽しい映画にお客さんが全然いないのがとても残念な「子供はわかってあげない」 | キネマ画報

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名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。


田島列島の人気コミックを「おらおらでひとりいぐも」の沖田修一監督が映画化した作品です。

ひょんなことで意気投合した美波と門司くん。美波のもとに届いた謎のお札をきっかけに二人は幼い頃に行方不明になった美波の父を捜すことになり…

美波の父親探しは門司の兄によりあっさり見つかり、美波が水泳部の合宿だと母に嘘をついて、実父に会いに行ってからの数日間がメインな感じでした。生き別れていた親子の再会が予想以上のライトさと空気感で描かれ、父親には特殊能力があるという設定がまたおかしな空気を醸し出し、なんてない日々が描かれます。
最終的には美波と門司くんの恋愛も描かれますが見所はそこじゃなく、監督独特のおかしみを楽しむ映画でした。
前日に「瞼の母」という息子が子ども時代に別れた母に会いに行く90年前の映画を観たところだったので、別れた親に会いに行って、会ってからのやりとりが真逆過ぎて笑えました。
冒頭にアニメを入れたり、いろんな要素がありすぎるのが宣伝のしにくさになっているのか初日なのにお客さんがスッカスカでこのまま行くとカルト映画になりそうな作品でした。