B級映画の帝王ロジャー・コーマンが監督し、無名時代のジャック・ニコルソンが出演している1960年製作のホラーコメディです。Amazonプライムで観ました。
花屋で働くシーモアは何をやっても失敗ばかり。そんなある日、今まで見たことない奇妙な植物を手に入れ大切に育て始めるがその植物は人間を食べて成長する人喰い植物で…
ジャック・ニコルソンはいてもいなくてもいい歯医者に来たドMな客の役でひたすら変態ぶりをさらして帰っていくチョイ役でした。
この作品には変人が山のように出てきて、シーモアはボンクラ過ぎてうっかり何人も人を殺してしまうし、彼の母はずっと病気で料理にも薬をバンバン入れるし、花屋の常連は毎日親族が亡くなって、葬式の花を買いに来るおばさんや花に塩かけて食べるおっさんとかばかり。
日本人の庭師にもらったハエトリソウの突然変異が人を食べて成長し、最後に恐ろしい花を咲かせるその場面は他に観たことのないインパクトあるショックシーンになっていて、ホラーとコメディの奇跡の融合とも言える作品でした。
ロジャー・コーマンは原作つきよりこういうオリジナル作品の方がハマっていたのかも。