豪華キャストなわりにまるで見せ場がない北斎映画だった「HOKUSAI」 | キネマ画報

キネマ画報

名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。


「相棒」シリーズの橋本一監督が浮世絵師葛飾北斎の生涯を描く時代劇ドラマです。

江戸の片隅で貧乏絵師をしていた勝川春朗。彼の才能を見いだしたのは希代の版元蔦屋重三郎だった。彼の後押しにより才能を開花された彼は葛飾北斎となり才能を開花させていくが彼の作品は次第に幕府の反感を招くことになり…

北斎の若き日を柳楽優弥、老年期を田中泯で前半後半に分けて描いていますが、単に反権力な感じに落とし込む内容が絵師の物語として面白味に欠け、前半は歌麿や写楽、後半はお上に反抗して死ぬ戯作者のエピソードがメインで北斎自身の魅力的な逸話は描かれずがっかり感半端ない内容でした。
豪華キャストもそれぞれの見せ場を作らなければならないせいでこんな北斎そっちのけな内容の理由かも。