1971年製作の大島渚監督によるATG10周年記念作品です。なんと当時キネマ旬報ベストテン1位に選出されたそうです。
桜田満州男は親戚の中でも特別な存在だった輝道の死を知らせる電報を受け取り、親戚の律子を伴い、子供の頃に過ごした島に帰り、当時のことを回想し…
親戚のおばさん役の小山明子さんが眉毛のないメイクで異様ですが、祖父役の佐藤慶さんはギレン・ザビみたいな顔です。
葬式や結婚式に一族が集まって、アカペラで歌合戦したり、儀式を通して一族の人間たちの有り様を見せて行きます。そこでは戦争の影が色濃く反映されています。
好きだったおばさんが自殺して、満州男は言われるまま結婚することにするが結婚式の日に妻に逃げられ、なのに結婚式を一人で続行させられ…とコメディみたいな展開も。さらに一人新婚初夜まで親戚の前で披露します。
おばさんは年上のいとことHして、おばさんの娘は満州男が好きでとなんとも近親相姦的な関係性も描かれ退屈しません。
にしてもこれがキネ旬1位って、かなりどうかしていると思います。