2回目!マリの役割が新劇場版の鍵だった「シン・エヴァンゲリオン劇場版」 | キネマ画報

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名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。


「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」の完結編となるシリーズ4作目です。初日のきのうに続き二度目の鑑賞です。

パリ上空、ヴィレの旗艦ヴンダーがパリカチコミ艦隊とマリのエヴァ8号機がパリ市街を再生すべく作戦を遂行する。
一方、ニアサードインパクトを起こしたシンジはアスカと綾波のそっくりさんと第3村に流れ着く。そこには大人になったかつてのクラスメートが。ふさぎ込むシンジと対象的に人間性に目覚める綾波のそっくりさん。アスカはシンジを監視するため、その村にいた。綾波のそっくりさんは消滅するが、旧友たちの世話で回復したシンジはヴィレと合流し、人類補完計画を遂行しようとする父ゲンドウに対抗するが…

 この物語には製作当時の庵野秀明がシンジに投影されている気がしました。庵野は前作のあと鬱になっていたそうだし、その鬱がシンジの第3村の辺りに色濃く出ていて結局、庵野の鬱抜けも彼の身内による助けがあったのではと思いました。
中でも綾波やアスカを差し置きこの作品で大きく目立つのがマリで旧作にはいなかったキャラクターです。この旧作と新劇場版との間に安野モヨコとの結婚があり、今回の作品にも安野モヨコの著作が劇中に登場するほどです。
ネットで囁かれるマリ=安野説は実に信憑性があります。
彼女によって人間的な生活に矯正される庵野は村の人々により人間的になっていく綾波のそっくりさんでもあります。
そうやって安野によって開かれた新な生活の素晴らしさをこの作品で語られている気がします。