「アルプススタンドのはしの方」の監督による大爆笑キモフェチラブコメピンク映画な「花と沼」 | キネマ画報

キネマ画報

名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。


「アルプススタンドのはしの方」の城定秀夫監督のピンク映画最新作です。

電器メーカーに勤める一花はキモいものに性的な興奮する性癖を持っていた。上司沼田課長はキモハラ課長と呼ばれていて、一花は秘かに課長のキモさに興奮を覚え…

「ピンクフラミンゴ」「処刑集団ザップ」「ソドムの市」「恐怖奇形人間」「悪魔の毒々モンスター東京へ行く」「スキャナーズ」という素晴らしい映画たちのポスターがキモいものフェチのヒロインの部屋に貼られていて、映画ヲタ的にはそれだけでこの彼女好きなものの世界が伝わってきます。
キモい課長がいちいち面白くて、劇場はたびたび爆笑の渦に。こんな映画体験は最近めったにないです。昔、渥美清さんが生前の「男はつらいよ」を映画館で観たとき以来かも。七海ななさん演じる一花のキモいもの好きキャラがあまりにも実感あって演技賞ものの好演ですし、しじみさん演じるイメクラ嬢も沼田課長のプレイシーンのやりとりが絶妙で大爆笑でした。AV出身でも女優として、メジャー女優をしのぐ演技力を見せる二人が最高でした。
監督のインタビューで沼田課長役の麻木貴仁さんは元々プロの俳優じゃないと書いてありましたが、(Twitterアカウントでは俳優の肩書きがあるので今は俳優なのかも)どうどうたる演技力でキモい役を嫌悪感なく演じ笑わせているのが凄い。
ピンク映画なのにこんなに笑えてしっかりフェチなエロスも描いていて、様々な映画のパロディーもぶちこんでいて大満足です。
これだからピンク映画は見逃せない!