元キャンディーズの伊藤蘭さんをマドンナに迎えた1980年12月公開の第26作です。
北海道江差市でテキヤ仲間常吉の死を知った寅次郎は奥尻島へ墓参りに行く。その常吉の娘すみれが定時制高校に通いたいという夢を叶えるため寅次郎はすみれを柴又へ連れ帰るが誘拐犯と間違えられ…
さくらと博が一軒家に引っ越して、その家に寅さんの部屋があったりしてグッと来ます。
テキヤ仲間の娘すみれの上京から就職、定時制高校入学ととらやファミリーがすみれの為に骨を折るのがメインエピソードで、寅さんが全く恋愛しない異色作品です。
すみれのクラスメートが若き日の光石研だったり、函館の友達が村田雄吉でいまやベテラン俳優の二人が若くてなんか新鮮です。
すみれ役の伊藤蘭さんはキャンディーズ解散後二作目の映画出演で、一生懸命な感じが伝わります。
定時制高校の授業シーンがしっかり描かれていたりして、山田監督の後の「学校」シリーズを思わせます。けどやっぱり寅さんの恋愛がないと物足りない気がします。
終盤に寅さんの履歴書が出てきて寅さんが昭和15年11月29日生まれで当時40歳だとわかりました。