「赤い河」のハワード・ホークス監督とジョン・ウェインによる1959年公開のウェスタンの傑作です。
保安官のチャンスはメキシコ国境近くのリオ・ブラボーでならず者ジョーを殺人の現行犯で逮捕する。しかし、ジョーの兄で町を牛耳るネイサンが弟の釈放を要求し町を封鎖。金で雇ったガンマンたちを町に送り込んでくる。チャンスの味方は足の不自由な老人スタンピーとアル中の保安官デュード、そして、町を通りかかった早射ちの若者コロラドだけで…
営業を再開したTOHOシネマズは上映作品の半分くらいが旧作で「シン・ゴジラ」や「天気の子」など最近のものもありますが、「俺たちに明日はない」「エデンの東」「タワーリング・インフェルノ」「リオ・ブラボー」といった往年の名作も多数上映されていました。
そんなわけで自分はテレビでしか観たことがなかった「リオ・ブラボー」を観ることに。
チャンスの他には足の悪い老人とアル中の助手、成り行きでチャンスを助けてしまいネイサンの一味に狙われることになるコロラド。4人と多勢なネイサン一味との戦いは後半までわりと地味に展開し、久しぶりに観てその地味さに驚きましたが終盤に老人までもが活躍する痛快な逆転劇がありスカッとしました。
ジョン・ウェインが何かと似ていると思いながら観ていましたが、途中でこりゃ高倉健だなと思い、そうするとストンと物語に入り込めました。そう思ってみるとキャラも見た目も高倉健に見えてきます。
ジョン・ウェインはアメリカの高倉健だと教えてくれる一本でした。