毎週寅さん21寅さんと武田鉄矢が松竹歌劇団のヲタになる!「男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく」 | キネマ画報

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名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。



1978年夏公開のシリーズ21作目です。マドンナは木の実ナナ。

熊本・田の原温泉で不器用な青年留吉に人の道を大真面目に説く寅次郎。宿賃がなくさくらを迎えに呼びとらやで反省の日々。さくらの同級生で幼なじみのSKDの踊り子紅奈々子に夢中になりレビューに入り浸りになる寅次郎だったが…

夢のシーンがピンクレディーの「UFO」にインスパイアされたSF展開でいつもの劇団が登場しないのがレアです。
さくら役の倍賞千恵子さんが所属していた松竹歌劇団が大フィーチャーされる回で倍賞さんが客席でステージの木の実ナナさんを観るのという場面もありますが、注目は熊本の青年留吉役の武田鉄矢さんがサンバイザーを被っていてロン毛なせいで掟ポルシェにしか見えないし、そんな留吉が東京に来て寅さんとSKDのヲタになる展開がなんとも言えず現代にも通じそうな話です。
ただ木の実ナナさん演じる紅奈々子は劇場の裏方の男性と10年も交際しているし、寅さんを家に上げちゃうしでSKDって恋愛禁止じゃないのにびっくりでした。
現代も「男はつらいよ」が続いていたら、寅さんがアイドルに夢中になるエピソードがあったかも。