今観ると意外にもパート3が一番面白かったりする「バック・トゥ・ザ・フューチャー」3部作一挙上映 | キネマ画報

キネマ画報

名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。


1985年に公開し大ヒットしたロバート・ゼメキス監督のタイムスリップSFコメディの3部作品連続上映をしていたので観て来ました。

1985年、マーティ・マクフライは近所の科学者ドクことエメット・ブラウン博士の愛車デロリアンを改造し発明したタイムマシンの実験を手伝うが誤作動で1955年の世界へタイムスリップ。そこでタイムマシンは燃料切れとなり困ったマーティは当時のドクを探すが若き日の両親の出会いを邪魔してしまい…

1955年から1985年に帰還したマーティの前にデロリアンで現れたドクが30年後にマーティの息子がトラブルを起こすと言われてガールフレンドのジェニファーを連れて2015年にタイムスリップする。そこでマーティの息子がビフの孫グリフの言いなりになり犯罪に手を染め家庭崩壊起こすことを知り、それを回避するため、マーティが息子になりすまし…

デロリアンが飛行中に落雷に打たれドクは1885年に飛ばされてしまう。マーティは1955年のドクと再会し1985年帰るため、1885年に鉱山に封印されたデロリアンを掘り起こす。しかし、マーティは鉱山の近くにエメット・ブラウンの墓石を見つけドクがビフの先祖に殺されていることを知り…

1作目が1985年、2作目が1989年、3作目が1990年に公開されたとき以来の劇場での観賞です。
改めて観ると1作目のジェニファーがエリザベス・シューじゃなくてクローディア・ウェルズという謎の女優でびっくり。
あのマーティがチャック・ベリーの「ジョニー・B・グッド」を演奏するシーンでバンドのメンバーがいとこのチャックに電話する場面があるけど、今の人はチャック・ベリーを知らないからあの場面の意味がわからないかもとか思えたり公開から35年という時間の隔たりを感じました。
この中のキャストでいまだに現役なのがクリストファー・ロイドとクリスピン・グローバーくらいだなんて誰も当時は予想出来なかったもんです。
しかし、パート2以降にはお父さん役のクリスピン・グローバーが出演していなくてびっくり。調べたらギャラで揉めて出演しなかったとか。
お母さん役のリー・トンプソンとビフ役の人は続投しそれぞれの時代に登場していました。
昔観たときは1と2が好きでしたが、今観ると1、2以上に3が面白く観れたのが意外でした。
3は一番タイムスリップが少なくてほとんどウェスタン的な物語になりますが、むしろそのせいで古くささが一番ないのが皮肉です。
1の1985年や2のすでに過去の2015年は古さと違和感を持ちますが、ウェスタンな3は余計な違和感がなくすんなり物語に入り込めました。
またドラマ的にもドクとマーティの友情とドクの恋愛が盛り上がるので退屈しません。
CGのない時代に機関車のアクションやここまで派手な見せ場を作った当時のSFXは凄いです。