「ラストレター」公開目前の岩井俊二監督が韓国キャストを起用して撮り上げた4話構成の2017年公開(配信)のショートフィルムです。GYAO!で見つけたので観てみました。
専業主婦のウナは何も手伝わない夫ボンス、自分勝手な娘ジョンと息子ジェソンの世話に加え、義母チャンオクの介護までしなくてはならなかった。やがてチャンオクが他界しチャンオクの遺品から手紙か出てくる。自分への手紙がないことにショックを受けたウナだったが…
岩井俊二監督作品で大好きなペ・ドゥナの主演作品があったとは全く知らなかったです。
さらに特筆すべきはこれが岩井俊二の「ラブレター」と「ラストレター」の間に作られた手紙ものということです。
観てすぐにこれがネッスルのコーヒーマシンPR用の作品であることがわかりました。
あの「カメラを止めるな!ハリウッド大作戦」風に劇中にさりげなくコーヒーマシンが登場しています。
「リンダリンダリンダ」「空気人形」といった日本映画で主演もしているペ・ドゥナの普通の主婦っぷりが新鮮だし、岩井俊二の映画の主人公が専業主婦というのも新鮮です。
完全に韓国を舞台にした韓国人のホームドラマをなぜ岩井俊二が監督することになったのか、謎です。岩井俊二監督は韓国でも人気があって韓国でのPRにとネッスルが起用したんでしょうか?
でも撮り方や編集、音楽はいかにも岩井俊二で最後の手紙の内容でやっぱり泣かされました。
「ラストレター」への期待値が上がりました。
ちなみに今のネスレシアターを見てみたら岩井俊二監督の新作ショートフィルム「リトルレター」が公開中でした。これも観なきゃ。