クリスマスになると観たくなる名作!久しぶりに観てみたら…「アパートの鍵貸します」 | キネマ画報

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名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。


ビリー・ワイルダー監督、ジャック・レモン、シャーリー・マクレーン主演の1960年公開のロマンチックコメディです。当時アカデミー賞を作品、監督、脚本、美術、編集と5部門受賞した作品です。

保険会社で働くバドは上司の逢い引きの場に自らのアパートを提供し、自由に家に帰れず一人残業したりしていた。ある日、人事部長のシェルドレイクに呼ばれ部屋の鍵を貸す代わりにミュージカルのチケットを貰い意中のエレベーターガールのフランを誘うが彼女は現れず。それもそのはず人事部長が逢い引きしていたのはフランだった。
バドは部屋を貸したことへの褒美に第二課長補佐へ昇進する。
そして、クリスマスイブの夜、社内でクリスマスパーティーが。
バドは久しぶりにフランに声をかける。彼女を自分のオフィスに連れていくと、彼女はバドの部屋に忘れられていた割れた鏡を見つけ自分の気持ちが現れていると言われて、フランが人事部長と逢い引きしていたことを知る。バドはバーでやけ酒を飲み、バーで知り合った女を連れて帰ると、そこには睡眠薬を飲んで倒れるフランがいて…

昔観たときにこれは秘かにクリスマス映画だなと思って、何年かに一度クリスマスに観ていましたが、今回はかなり久しぶりに観ました。BSプレミアムで放送したバージョンを観ましたがかなり画質が良いしレターボックスサイズで字幕も画面の下だったり、今までに観た中でも一番いいバージョンでした。
改めて観るとけっこうひどいクリスマスの出来事がメインでびっくりでした。
若い頃のシャーリー・マクレーンはいかにもロマンチックコメディの女王って感じで可愛さを極めていて、故に彼女の悲しい恋の顛末と彼女を思いながらもなかなか上手くいかないジャック・レモンもまさに脂がのりきった演技で見応えあります。
しかし、上司たちの鬼畜っぷりが今ではけっこう社会的にアウトなレベルで若い人にはそこがひっかかるかも。
それでも見事なラストがあり、救われた気分になれて気持ちよく観終えることが出来ました。
ビリー・ワイルダー監督の旧作がもっと観たくなり一本でした。