長尾監督と中島ひろ子さんと岡田義徳さんの舞台挨拶つきで観た良作ホームドラマ「いつかのふたり」 | キネマ画報

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黒沢清、瀬々敬久監督の助監督をしてきた長尾元の監督デビュー作品です。

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長尾元監督、中島ひろ子さん、岡田義徳さんの舞台挨拶つきで観ました。
監督は中島ひろ子さんを「櫻の園」からのファンと聞いて納得の仕上がりで、中島さんにキャスティングが決まってかなり台本を中島さんに寄せて書き直したそうです。
中島さんは珍しく普通のお母さんが出来たと。普段はどうしても暗い役ばかりくるそうで、今回は素の自分に近いとか。実際に舞台挨拶で話す中島さんは劇中のまんまの感じでした。
岡田さんはダメな役が続いていて、この役でダメ人間を極めようと思ったそうです。
ちなみに監督も劇中で二人の娘がバイトする古本屋さんの店長役で出演していました。
中島さん曰く長尾監督の演出は昔の映画の現場を感じさせるものだったそうです。
この作品の終わりにスタッフロールがないのは「男をつらいよ」みたいな終わりたかったからだそうです。
低予算な小さな作品ですがかなり楽しいホームドラマでした。
岡田さんはきのう公開の「生理ちゃん」でもヒロインの恋人役という大役ですが、小さなこの作品の方の舞台挨拶に来ていて好感度爆上げです。
観て良かった。