「万引き家族」の是枝裕和監督が初めて国際共同製作で手掛けた長編作品です。
フランスの国民的女優ファビエンヌが自伝本「真実」を出版し、それを祝うためにアメリカで暮らす脚本家の娘リュミエールが俳優の夫ハンクと娘シャルロットを連れて帰国する。さっそく母の伝記を読んだリュミエールはその内容に憤慨し…
フランスの大女優カトリーヌ・ドヌーブと日本がらみの映画にやたら登場するジュリエット・ビノシュが母娘役で対決するのを楽しむ作品でした。
いつもの樹木希林がおばあちゃん役で出てくる安定の是枝映画とはまるで違う作品です。
是枝監督のフランス映画って、こんな感じだよなという手探り感がまんま出ている作品でらしくない仕上がりです。
そりゃベネチアで「ジョーカー」に負けるわというちょっと弱めな作品でした。
でもドヌーブがあの歳で主演を続けているのは吉永小百合並にすごいと思う。
是枝映画にしては珍しくお客さんが3人なのが心配。