ポランスキーがこの映画を観たらなんと言うだろうか「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」 | キネマ画報

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名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。


クエンティン・タランティーノがチャールズ・マンソンのヘルズエンジェルズによる女優シャロン・テート惨殺事件をモチーフに描く監督第9作目です。 

人気テレビ俳優だったリック・ダルトンとスタントマンのクリフ・ブースは固い友情で結ばれていた。
ある日、リックの隣家にロマン・ポランスキー監督と女優シャロン・テート夫妻が引っ越してくる。今をときめく夫婦の姿を見てリックは再起するためマカロニ・ウェスタン映画に出演する決意をするが…

レオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットの初共演が売りでアル・パチーノ、マーゴット・ロビー、ダコタ・ファニング、エミール・ハーシュといったスターが共演し2時間41分もある大作です。
前半はかつてのTVスターであるダルトンがTVで悪役を単発でやっていて、プロデューサーからマカロニ映画に出ないかと誘われて自分の落ち目さを実感しつつイタリアへ行くまでが描かれ、後半が帰国してから自宅が暴漢に襲われる話です。
シャロン・テートは普通に隣人として出てきて、あまり物語には絡みません。群像劇かと思いきやほぼダルトンの話のみでした。
クライマックスはそれまでの落ち目俳優の悲哀を描くドラマから一転して彼が出演してきたアクション映画を地で行く無茶苦茶さでかなりグロでもあるので要注意です。
しかし、この作品のクライマックスは事件の遺族であるロマン・ポランスキーにしたら複雑な気分になりそう。
ポランスキーの感想がめっちゃ気になります。
話は変わりますがタランティーノが来日して英語字幕付きのDVDが欲しいと言っていた「栄光への5000キロ」は石原裕次郎主演の1969年の175分もある大作でこの作品の時代と重なるし3時間近い長さもこの作品とかぶる映画でAmazonプライムにもある作品でした。