絶対に映画館で観るべきな巨匠黒澤明監督による戦国絵巻「影武者」 | キネマ画報

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名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。


フランシス・コッポラ、ジョージ・ルーカスの製作総指揮による作られた黒澤明監督の大作時代劇です。

戦国時代、家康の野田城攻めの折り、鉄砲で撃たれ武田信玄が命を落とす。信玄は死後3年は死を隠せと遺言しており、弟信廉は信玄の影武者を立て信玄が死んだという報を打ち消そうとするが…

信玄と影武者役が仲代達矢で息子勝頼役を萩原健一が演じています。
当初は勝新太郎が主演だったのが勝が撮影現場で自分の演技チェック用にカメラをまわしていたのが黒澤明の逆鱗に触れ降板させられ、仲代達矢が代役に起用されたという曰く付きの作品でもあります。
音楽も当初佐藤勝の予定だったのが池辺晋一郎に交代しています。
3時間ある大作ですが1980年の公開当時27億円もの配給収入を上げ邦画の歴代興行成績1位を記録しています。
武田の家臣たちの着物がカラフルでスーパー戦隊みたいです。
豪華なキャストの中、家康が素人くさいのがインパクトあります。
映像がどことなくチープに見えるのは80年代邦画の限界なんだろうか?
夢の場面のかきわり丸出しなセットはどうなのか?
とはいえラストの長篠合戦のおびただしい量の騎馬隊とかもはや現代では撮影出来なさそうなスペクタクルです。
この作品はやっぱり映画館で観てこそだと思いました。