予想以上に泣かされたインド~パキスタン越境映画「バジュランギおじさんと、小さな迷子」 | キネマ画報

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名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。


インドで「ダンガル」「バーフバリ」に次ぐヒットを記録したインド映画です。

声が出せない小さな女の子シャヒーダーはパキスタンの小さな村からインドのイスラム寺院に願掛けにやってきたが帰り道に母とはぐれてしまう。
迷子のシャヒーダーと出会ったパワンはハヌマーンの思し召しと思いシャヒーダーを預かるが…

バラモン教徒でバカ正直なパワンが迷子の女の子に優しくしたばっかりに離れなくなり、異教徒パキスタン人とわかって闇の密入国ブローカーを使って彼女をパキスタンへ帰そうとするけど、そのブローカーは人身売買業者とわかりパワンの怒り爆発からパワンのバカパワーが炸裂します。
そこからの過酷な旅と途中で知り合ったビデオリポーターとの珍道中で笑わせ、終盤の命懸けな旅はハラハラさせられ、ラスト15分は号泣レベルでした。
韓国と北朝鮮、アメリカとメキシコとかボーダーラインを越える映画は数ありますが、これはそのインドとパキスタンバージョンで二国間の国民の願いがあってこそ本国で大ヒットに繋がったんだと思います。
そういう事情がわからない日本人でも泣ける娯楽映画なので迷っているなら観た方がいい映画です。