泣けるとわかって観る2度目の方が楽しめるその後の「ロッキー4」な「クリード炎の宿敵」 | キネマ画報

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名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。


「ロッキー」のロッキーの親友アポロ・クリードの息子を主役にした「クリード チャンプを継ぐ男」の続編です。

ロッキーの指導の元、世界チャンピオンになったアドニスが父アポロの命を奪ったイワン・ドラコの息子ヴィクターと対戦することになる。反対するロッキーはセコンドを外れ、ヴィクターにボロボロにされるも彼の反則行為で辛うじて勝利。しかし、納得いかないアドニスは復帰に踏ん切りがつかない。婚約者ビアンカの出産で父になった彼はヴィクターの故郷ロシアでの再戦を決意し再びロッキーをトレーナーに呼ぶが…

いきなり「ロッキー4」のイワン・ドラゴが再登場し、彼の現在のうらぶれた生活が描かれます。まあのロッキーとの戦いの後に彼がどんな人生を歩んだか…、あの一戦で全てを失ったドラゴは息子に全てを叩き込みます。
スタローンの元妻でもありドラゴの元妻役でブリジット・ニールセンまで再登場します。「ロッキー4」と言えばロッキー映画史上最もアッパーで勢いだけの愛すべき作品ですが、映画のベクトルはあの映画の真逆を行くように切なく哀しい物語になっています。
アポロ親子、ドラゴ親子、ロッキー親子の三者三様の人生が描かれエモーショナルですが、「ロッキー4」のノリを期待すると肩透かしかも。
1回目の観賞は「ロッキー4」との落差に乗り切れませんでしたが、泣くための映画だとわかって観る2回目はけっこう楽しめました。
でも相変わらずアドニス夫婦は好きになれず、結局ドラゴ親子に肩入れしてました。
続編よりドラゴでスピンオフが観たくなるそんな映画でした。