いましろたかしと狩撫麻礼が原作の漫画を「天然コケッコー」の山下敦弘監督が映画化した作品です。
群馬の山奥で埋蔵金掘りを手伝い日銭を稼ぐ権藤右近は仕事仲間の牛山だけが心許せる相手だった。エリート商社マンの右近の弟左近は右近たちが見つけた古びたロボットを調べるとそれが高性能だということがわかり…
右近がハロウィンに浮かれる人々にブチきれる冒頭の場面で松たか子が熱唱するLINDBERGの曲からなんかくすぐられる映画でした。
右近のまっすぐさがすごく共感出来るし、彼らはひどい暮らしぶりだけど心許せる仲間がいて素敵だなと思いました。
またロボオのここぞという場面での活躍は痛快だし、ちょいちょい入るエロスもいいです。「有言実行三姉妹シュシュトリアン」「女優霊」の石橋けいがこんな熟女として再注目を浴びるなんて20年前には想像出来ませんでした。
その父の水沼役の康すおんは山下作品常連ですが今回は助演賞なみのバイプレーヤーぶりでした。
絶対に大ヒットしないと思いますがこれは久々に山下敦弘映画の当たり作品で個人的にはかなり気に入りました。
「オールドボーイ」といいこれといい狩撫麻礼原作作品は良質な映画化が多くていいです。
山下監督には「ボーダー」も映像化してもらいたいです。