「ハングマンズ・ノット」の坂元裕吾監督の商業映画デビュー作品です。
祖父、産廃処理業者の父、母、地下アイドルの長女、ひきこもり二女、童貞長男、ヤリチン二男の福島家は認知症の祖父が近所の子を轢き殺したのをきっかけに崩壊する。
家族一丸となり祖父に餅を食べさせ殺そうとするのを手始めに周囲を巻き込みながら家族同士の殺し合いに発展し…
坂元監督と祖父にはねられた子の母役の辻凪子さんの舞台挨拶付きで観ました。ちなみに昼間は大須のシアターカフェで辻凪子さんが村上由規乃さんと主演&監督している「しあわせのオカメウンコ」も舞台挨拶付きで観て来ました。
物語は実際にあったことをヒントにしているし、オウム心理教関係者死刑執行など偶然現実とリンクしたことがあるそうです。
商業デビューといいながら凄く低予算でスコーレ製作の短編「恋のクレイジーロード」と同じくらいで、監督がカメラを回して週末だけ一般人の家を借りてで8日くらいで撮影したそうです。
おじいちゃん役の人は体力のある人を探して起用したのでエキストラくらいしか演技経験ないそうです。
辻さんは風呂で殺される場面は本当にしんどかったとか。
テープでこぼれる内臓を押さえるのは漫画の「バトル・ロワイアル」からの引用。
ネグレクトに関してすごく調べて役作りしたそうです。
轢き殺される5歳子役がめっちゃ演技が上手だったそう。
お母さん役の人の娘があの子役だと。
次男役の松本卓也さんも同期でイケメンだけどモテないらしいです。
長男役は自分が監督した作品が炎上したとか。
隣人は脚本にないキャラだったのでノリでボクサーの友達を呼んでアドリブでやらせたらしい。
辻監督は「ぱん。」で賞を獲ったので「ベイキングバッド」という長編をまた坂元監督と共同監督で構想中で「カメラを止めるな!」の上田監督を出演させようとしているそうです。
辻監督は自分の不幸を笑いに変えて作品にしていきたいそうです。