80年代のフジテレビが制作しているのかと思うバブリーさだった「オーバードライブ」 | キネマ画報

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名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。

公道ラリーを題材にしたヒューマンドラマです。
監督は「海猿」の羽住英一郎。

世界ラリー選手権の登竜門であるレースに挑むスピカレーシングファクトリーにはドライバー直純とエンジニア篤洋の兄弟がいた。無謀な運転を繰り返す弟直純に兄篤洋との関係は最悪でケンカばかり。そんなチームのマネジメントにエージェントのひかるがやってきて…

紅一点の森川葵は東出昌大とも真剣佑とも恋愛することのない傍観者っぷりでした。
ヘビースモーカーで酒飲んで暴れるドライバーの直純とかレースクィーンにセクハラしまくるスピカの社長とか現代とは思えないバブリーさでした。
ラリーに盛り上がる環境も80年代としか思えない雰囲気。
直純がラリーで一番になりたい理由が死んだ幼なじみの女の子との約束でその女の子が兄を好きだったから兄と険悪な設定に全く男のロマンはなく、こんなバブル期の男子向けな世界観なのにターゲットが真剣佑ファンというハチャメチャさ。
ただ全然眠くならなかったのには感心しました。
キャストは台本に合わせて極端なキャラ作りや肉体作りをしていて大したものですが、やっぱりこの題材を現代にやるのは無理があったんじゃないかとガラガラの映画館で思いました。