小林勇貴監督作品で一番リミッターの外れた過激な娯楽作品だった「へドローバ」 | キネマ画報

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「全員死刑」の小林勇貴監督の新作です。名古屋でやっと公開されました。
全編iphoneで撮影された低予算の作品でもあります。

不良のヤン兄弟が幅をきかせる団地では怪しげな宗教が蔓延っていた。
その教祖こそヤン兄弟の祖母バーバだった。
ヤン兄弟は麻薬の売買や信者を騙したりして荒稼ぎ。
そんなヤン兄弟の兄が仕事を手伝う清掃員の腰の曲がった妹に恋し…

2本で2000円だったので「全員死刑」と続けて観ました。
こんなオマケももらえてお得です。
「全員死刑」にも出演していた洪潤梨が腰の曲がった妹役でけっこう目立ってました。
井口昇監督プロデュースの女優アイドルのノーメイクスのメンバーだっただけに過激なシーン慣れしています。
300万円の低予算な作品なせいか小林監督のインディーズ作品同様不良たちが大挙して出演していますが、舞台となる団地の人を巻き込んだのか完全に素人な子供やおばちゃんや老人もいっぱい出てきます。
やたらチンコが出てくるからきっと映倫とか無視なんだろうけど、リミッターの外れた演出は「全員死刑」よりはるかに気持ちよくもありました。
これまでの不良映画よりも西村映造作品らしいゴア描写に溢れていて、個人的にはこれまでの小林作品のどれより楽しめました。特殊造型が西村映造じゃなくてはきだめ造型というところがやっていてびっくり。
低予算にしてはかなり頑張って、たくさんの特殊メイクや造型物をぶっこんでいてワクワクしました。
演出的にはチンコは出しても女性の裸は頑なに見せないところに監督の純情さを感じました。