松居一代31年前の成人映画をまさかの離婚記念上映会!「松居一代の衝撃」 | キネマ画報

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シネマスコーレの「井上淳一監督が語る禁断の若松孝二作品上映会」に行って来ました。
きょうの上映作品は「松居一代の衝撃」。
先週金曜日12月15日に船越英一郎との離婚会見を開き、財産分与をさせないことを勝ち取ったとガッツポーズをしていたあの人の1986年の主演作品です。彼女が29歳のときの作品で成人映画です。
すごいタイミングで上映しているので気になって来てしまいました。

29歳の高校教師レイコは生徒のリョウを連れて駆け落ちする。
横浜に部屋を借りたレイコははじめリョウとの肉体関係を自制していたが、しだいに本能のままに交わり始める。
やがてリョウはヨットを買ってここを出たいと言い出し、レイコは貯金をはたいてヨットを買うが…
井上淳一さんはこの作品の助監督で初現場だったそうです。
ジョイパック配給で「衝撃」だったのが売れなくて「パフォーマンス」のサブタイトルがついて成人映画の3本立ての1本として公開されたそうです。
松居さんは当時「11PM」のカバーガールを卒業したばかりで若松監督は売れると思って起用したそうですが監督は濡れ場の撮影で松居さんの裸を初めて見てその貧乳ぶりに舌打ちしていたそうです。それがむしろ衝撃だったと。
助監督になりたての井上さんは初現場でどこでも邪魔にされひどい目にあったそうです。
出来上がった作品を観た井上さんは映画はつまらなかったけど、エンドロールに自分の名前があるのを見て涙が出たとか。
主な舞台となる部屋は若松プロの事務所だったと。
この映画の女教師と生徒の話は当時の実話を元にしているけど、二人の関係性は若松監督と足立正生の関係まんまとか。
若松監督の中でもどん底の時期の作品で今では黒歴史に近い扱いらしいです。
松居一代の当時の印象は脱ぐのにも抵抗なくいい人だったけど印象は薄いと特にエピソードはなし。
若松監督がこんなにエロ描写をしっかりやっている作品はレアで政治性を封印して当てる気満々だったけど結果はコケたそうです。
ソフト化はVHSとレーザーディスクだけで今では観るすべがない幻の作品。チャンネルNECOでは一度放送されたことがあったそうです。
途中からスコーレの木全支配人がトークに参加。
スコーレのオープン時のエピソードを語りました。この映画館の場所には炉端焼きのお店があったとか。
この作品は封切り時にはここで公開しなかったそうです。
ちなみに支配人もこの作品は平凡だからそんなに好きじゃないとか。

確かに若松監督らしさがあんまりなくて、前半はほとんど部屋のシーンで地味で寝そうになります。でも中盤からは松居さんと17歳のやりたい盛りの高校生がやりまくりで、松居さんの胸はびっくりするほど無πですがその分太ももからお尻のエロさが強調され、尻フェチにはたまらない映画なのではないかと思われます。
ネットで検索したらVHSのジャケットがもろお尻推しの写真でした。
ボカシとかも入らず映像はけっこう攻めてるかも。
なんか絶妙なタイミングですごいものが観られるのもスコーレならではの体験でした。