東野圭吾原作の山田涼介主演作です。
個人的には村上虹郎、寛一郎の二世俳優たちと成海璃子、門脇麦の女優陣が目当てで来ました。
監督は「PとJK」みたいなジャニーズ映画と「彼女の人生は間違いじゃない」みたいなインディーズ映画を行き来する廣木隆一。
舞台挨拶つき上映が午後のせいか、朝イチの上映回は空席が目立ちます。
資産家の家を襲い逃走していた三人組は空き家になっていたナミヤ雑貨店に立て籠る。
その雑貨店になぜか30年前のお悩み相談の手紙が投函される。そこはかつてお悩み相談で有名なお店だったが、その店主は32年前に他界していた。
三人は時空を超えて届く悩み相談の返事を代わりに返し…
いろんな人のお悩み相談とその顛末を絡めて1980年と2012年がクロスオーバーして描かれます。
そのエピソードはどれも生きることに前向きになれるようなまっとうなお話でファンタジーなんだけど、基本的に人情話の積み重ねになっています。
山田亮介、村上虹郎、寛一郎が一応主役っぽくなっていますが、いろんな1980年のお悩みエピソードが展開するぶん彼らの出番は思いの外少なくてファンには物足りないかも。
そんな中、門脇麦は山下達郎の曲を歌い踊るという役に挑戦していて、意表をつかれました。ちなみにけっこうな歌唱力でした。
映画で泣きたいという人にはど真ん中な映画だと思います。