前田敦子と柳英里紗と柄本時生が出会った作品だった「あしたの私のつくり方」 | キネマ画報

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名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。

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第1回柳英里紗映画祭で「天然コケッコー」「ローリング」と並び柳さんにとって大切な作品と語られた「あしたの私のつくり方」を見直しました。
昔観たときは成海璃子と前田敦子の印象しかなかったけど、改めて観ると柳さんは大事な役だし、柄本時生は成海さんのお兄さん役でした。
柳、前田、時生が仲良しになるきっかけがこの作品だったのだと今さら気づきました。

寿梨は優等生からいじめのターゲットにされていった日南子に卒業式で声をかけられ彼女のことが気になり、別人になりきって彼女とメールのやりとりを始める。
そのメールのアドバイスで日南子は明るさを取り戻していくが…

成海璃子が寿梨で前田敦子が日南子役です。
ほぼ演技初経験の前田敦子の演技はつたないですが、佇まいはしっかり女優です。
エンドロールを観ると前田敦子以外のAKBメンバーが出ていて市川準監督はブレイク前の2007年に彼女たちを起用していてなかなか先見性があるなと感心しました。

柳さんは生後4か月から芸能人なので、当時前田敦子に先輩風を吹かせていて、彼女がブレイクしてから再会して冷や汗かいたそうです。
柳さんは二人の小学校のクラスメートで久々に再会したときにあか抜けた姿を見せます。
小学生時代と今とは別人みたいなルックスで登場するのでびっくりです。
出番は少ないですが、そのギャップにインパクトを残します。

地味な作風の映画が多い市川準監督作品ですが、大胆な分割画面やメールの字面を画面に出したり冒険的な演出をしていますが上品な画面になっています。
物語もちゃんと青春していてちょっと惚れ直しました。