ロウ・イエ監督が南京を舞台に描く盲人たちの愛の物語「ブラインド・マッサージ」 | キネマ画報

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名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。

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「スプリング・フィーバー」などセンセーショナルな作品を放つロウ・イエ監督の新作です。

南京のシャー院長のマッサージ院で働く盲人たち。
マーは院で一番の美人ホンにひかれていたが拒絶され、駆け落ち同然で来たコンにも横恋慕するがこれもダメで風俗嬢に入れあげる。
マー以外にも進行形で視力を失っていく女の子や、弟の借金で頭を悩ます者など、院で働く盲人たちは様々な悩みを抱え、行動を起こし始めるが…

盲人の性愛的なものに踏み込む映画と思いきや、それに留まらない盲人同士や家族や健常者との人間関係を描く作品でした。
盲人といってもみんな状態が同じじゃないし、先天的後天的な違いもあり、みんな違うことを教えられます。
ロウ監督らしく、衝撃的な場面が多くスプラッター映画ばりに流血シーンもありひやひやしますが、ラストには温かみがあり、なんかホッとしました。