見所はあだっちーの失禁シーン!カルト映画になりそうな闇深映画「傷だらけの悪魔」 | キネマ画報

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名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。

{A34446D3-6221-4CCA-8196-901CC6FCFB4C}足立梨花主演のネットコミックを原作とした地方を舞台にした学園ものです。
ますだおかだの岡田の娘、岡田結実や元AKBの加弥乃が共演しています。
JK客がいなくておっさんばっかりと思ったら乃木坂の伊藤万理華が出てました。

舞は栃木の高校に転校しいじめに合う。
それは中学のときにいじめていた詩乃がクラスにいたから。
いじめのリーダー格は優里亜で彼女たちのグループが執拗に舞に嫌がらせする。
舞はスマホでいじめの動画を記録する。
クラスの中にはいじめを嫌がるまじめな子もいて、舞はその子を使って反撃を開始する。

映像とか演出は中島哲也監督の「告白」にモロ影響を受けていますが、主人公がタイトル通り悪魔のような性格で感情移入することを拒絶しています。
前半のいじめシーンは見ていてしんどいし、後半の復讐が始まってもヒロインが元々悪いんでスカッとすることなく、ラストで強烈なセリフを吐き捨てます。

そこまで観てこの映画はイジメダメゼッタイがテーマじゃなくて、学校生活の闇を描きたかったんだとわかります。
でまたそのヒロインにやられた人たちの描写が笑えるという不思議な演出でした。

舞役は24歳にしてJK役に挑んだ足立梨花で、いじめリーダーが加弥乃、岡田結実はいじめグループのメンバーでした。
それぞれかなりの熱演で摩訶不思議な演出に応えていましたから、演者も作り手もきっと手応えを感じていると思えます。
全編不快な描写満タンで感情移入出来ないキャラしか出てこなくて、恋愛要素がない映画がJKにはウケないことがわかりました。

でも個人的には堪能しました。
純粋にカルトな映画好きはハマるだろうし、ヒロインのあだっちーがいじめられておしっこもらすシーンもきっとマニアにウケるはずです。