
主演は前作に引き続き綾野剛で新たなヒロインに広瀬アリスが起用されています。
スカウト会社バーストは事業拡張を目指し関と龍彦を横浜へ送り込む。
しかし、横浜はスカウト会社ウィザードの縄張りだった。ウィザードのボス滝はかつて関と親友だったが、関が逮捕され横浜に戻ろうとしたとき、ケツ持ちのヤクザの田坂によって横浜を追い払われていた。
またバーストにいた洋介がウィザードにいるという噂もあり、龍彦は洋介を探しながら横浜でスカウトを開始するが…
関役は園映画常連の深水元基で滝役は今やハリウッドスターの浅野忠信です。
マイナーとメジャーな俳優が対等に渡り合う姿に胸アツです。
中野英雄と椎名桔平という「アウトレイジ」な二人の共演も園子温映画じゃないみたいな空気。中野英雄がいつもみたいにやらかしてひどい目にあう展開はちょっと楽しかったりします。
でも園子温映画らしさが全くなくて、「クローズZERO」シリーズで観た顔ぶれがまたケンカばっかりしている映画です。
それもそのはずでプロデューサーが同じ山本又一朗で脚本も山本又一朗の別名義水島力也です。ちなみに山本又一朗は主演の綾野剛の所属事務所の社長でもあります。
だから奇才園子温もプロデューサーの脚本通りにやっているっぽく、園子温カラーがキャスト以外にない映画になっています。
園子温映画は女優が注目を集めるきっかけになることが多いですが、この作品の広瀬アリスは川に落とされたり、変なダンスをやらされたりしてますが、注目を集めるほどの見せ場になってなくてなんか可哀想です。
園子温ファン的にはすぐに「アンチポ○ノ」が公開になるので、そっちで園子温感を満喫したいと思います。