
菊池桃子16歳の映画デビュー作です。
博多から八王子に引っ越してきたムキンポこと木村一郎はクラスメイトの桃子に一目惚れする。
妹がお尻から血を出して病院に連れていけと言われ、休診の婦人科をこじあけるとそこは桃子の家だった。
しかし、ムキンポには学校一の秀才の小山という恋敵がいた。さらに麻衣ちゃんという美少女も気になり、ホームパーティーをしてみんなを招くも二人とも小山と堂園と帰ってしまうことに。
ムキンポは小山と堂園と仲良くなり一緒に磯釣りに行く。
その船には水着美女も乗船していた。
祭りの日ムキンポは友達のイタズラから高校生に恨みを買うことになり、彼らと対決することに…
「パンツの穴」は意外なことに女性の裸とか一切出てこないさわやかな青春映画でした。
冒頭からうんこネタで随所にうんこネタがちりばめられていて、エロよりうんこネタに全力です。
エロ要素はムキンポのエアオナニーに始まりオナニーがらみのネタが多いですが、そんなものであとは桃子の弟のちびっこが無邪気にちん○を出しているくらいなものです。
そんな感じでエロ目当てで観たんですが、全然エロくなくて、かろうじてエロいのがスク水だったり、レオタードやピチピチのブルマの体育だったり、マリアンの水着だったりくらい。
それより当時のコーラが250ml缶だったり、パソコンがすでに家庭にあることに驚いたり、女子の髪型すごかったりで80年代の文化に感心する作品になっていました。
でも80年代前半の中学校は「積木くずし」や「ビーバップ・ハイスクール」や「スクール☆ウォーズ」が大人気だったように、学校に不良があふれ校内暴力が横行し荒廃していた気もするので、かなりさわやかな学校な気がします。
あと当時の菊池桃子の顔が今のSKEメンバーのどんちゃんこと福士奈央という子にそっくりでビビります。
70年代菅原文太の「トラック野郎」シリーズで大ヒットを飛ばしていた鈴木則文監督はわりと誠実に青春映画にしていて好感を持てます。
そんなわけで「14の夜」は正当派とも言える日本の性春映画の後継作品だということが確認出来ました。