栃木が舞台なのになぜかドラゴンズの2軍選手がディスられる「アズミ・ハルコは行方不明」 | キネマ画報

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名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。

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「スイートプールサイド」「ワンダフルワールドエンド」の松居大悟監督の新作で原作は山内マリコ。名古屋は一週間遅れの封切りでネットで評価が真っ二つなのが気になっていました。

春子はトイレットペーパーを買いに行ったドラッグストアで幼馴染みの曽我に声を掛けられる。
その頃町ではJK集団による男性への暴行事件が相次いで起きていた。
JKに襲われた曽我を春子が介抱し流れでHをすることに。
春子の友達のえりが働くキャバクラの後輩愛菜は成人式の後にユキオと再会し付き合い始める。ユキオは愛菜に買ってもらったグラフティアートのDVDに影響され、幼馴染みの学と町中に落書きしまくる。
やがて彼らは行方不明の春子の貼り紙を元にグラフティアートを展開し、注目を集めるようになるが…

序盤でドラゴンズの2軍選手がディスられていましたが、舞台が栃木でびっくりです。ちなみに春子の友達のえりがドラゴンズの2軍選手と結婚していて名古屋に住んでいたという設定です。

時系列が行ったり来たりしていて、春子の話と愛菜とユキオと学の話が平行して進行します。
ポスターにある春子役の蒼井優と愛菜役の高畑充希が終盤まで全然絡まなくて心配になりました。
春子の友人愛菜が春子を探す話と思っていたら、誰も春子を探していなくて、春子はアートのネタにされるだけとか。

男への復讐だと暴力を奮うJK集団は男にHしか求められない春子と愛菜のガス抜き的な存在なのかも。直接物語に絡まないからツッコミを入れる人多そう。

いきなり春子と愛菜のHシーンが出て来て交互に描かれますが女優が女優なのでノーエロスでフィニッシュでした。

それでもいつもの松居大悟感ある青春映画だし、場面場面の見せ方やディテールや構成も頑張っていて退屈知らずです。

落合モトキや山田真歩や菊池亜希子や大賀や葉山奨之とか脇役もいい顔ぶれが並んでいて好きです。

話がもっとストレートだったらヒットしたかも。

松居大悟の映像センスはいつメジャーで爆発してもおかしくないところまで来ていると思います。