ジブリ製作のおとぎ話みたいなファンタジー「レッドタートル」 | キネマ画報

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名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。

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「岸辺のふたり」で第73回アカデミー賞短編アニメ賞に輝いたマイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット監督初の長編アニメでスタジオジブリが製作していることが話題になった作品です。

海で遭難した男は無人島に漂着する。
筏を作り、海に出るが何度もなにものかに筏を破壊されてしまう。
三度目の挑戦で海上で大きな亀に出会い、亀が筏を破壊していたことを知った彼は浜辺に来た亀をひっくり返して殺してしまう。
しかし、その亀の甲羅が割れ中には若い女性が。
男は女と暮らし始め子供をもうけるが島が津波に襲われ…

話相手がいないので男はしゃべることなく、亀の転生した女も子供も言葉を発しないので叫んだり呻いたりしても会話はありません。
言葉がない分、どこの国で上映しても物語は伝わるため、海外の監督が製作したジブリ作品でも内容がダイレクトに伝わります。
またセリフなしで見せきる絵の説得力もすごいです。
しかし、その分内容がおとぎ話レベルでシンプルでピュアさを失った大人は夢の中へ落ちてしまいそうです。
自分も寝落ちするかと思いきや最後まで起きれていたので寝不足でなければ大丈夫そうです。
まあでも世間で日本の「君の名は。」やら「聲の形」が大ヒットしていて、この作品にお客さんが少ないのを見てしまうと宮崎&高畑引退でジブリの一つの時代が完全に終わったんだと逆に実感させられました。