ナガシマのホワイトサイクロンが出てきて大興奮!東海民は必見な号泣必至アニメ「聲の形」 | キネマ画報

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名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。

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週刊少年マガジンに連載され「このマンガがすごい!」2015年のオトコ編で1位にも輝いた大今良時の人気マンガを「けいおん!」の山田尚子が監督、昨年劇場版が大ヒットした「ガールズ&パンツァー」の吉田玲子が脚本というアニヲタ的には大注目なスタッフで作り上げられた京都アニメーション製作のアニメ映画です。
内容的には社会派であるとかとりざたされていますが、舞台が岐阜の大垣というところが個人的な一番の関心事項だったりします。

高校生の将也は小学生のときに転校生で難聴の硝子をいじめて彼女をまた転校させたせいで、いじめっ子のレッテルを貼られ、その後ずっと孤立することになる。
高校生になって彼は全てを清算し自殺しようとするが出来なかった。
そのとき、硝子にあやまりに行ったことをきっかけに将也は再び少しずつ、人とコミュニケーションをとり戻す。
硝子の妹に拒絶されたりしながらも、やがて硝子の家族と交流するようになり、いじめ以来関係を悪くした幼なじみたちとも少しずつ会うようになる。
しかし、みんなの心の中にはわだかまりが残っていて…

舞台となる大垣には仕事で何度か通っていたので、あの何度も登場する川も行ったことあってなんかすごくキャラクターが身近に感じました。
大垣は水都と呼ばれる水の街なので、この映画にやたら川が出てくるのもわかります。
さらにみんなで遊びに行く場所がナガシマスパーランドで三重出身の名古屋人の自分もよく知る場所なのでテンション上がりました。古い木造コースターホワイトサイクロンが出てきてなんか懐かしかったです。

内容的にはいじめの話が前半にしっかりと描かれ、そのいじめの中心人物の心の傷が浮き彫りにされていて、いじめがきっかけで多くを失い、人としてまともに生きれなくなった主人公がいじめていた相手と再会し向き合うことで人生をやり直す物語です。
かなりの時間涙を流しながら、嗚咽しそうになるのをタオルで口を押さえて見守ることになりました。
ファンタジーやSFじゃないから実写でやればいいような気もしましたが、実写でやっちゃうと重たすぎて観られなかったかも。永束みたいかにもなコミカルなキャラが重すぎる物語を和ませます。
この映画に入り込めるのもアニメ特有のキャラクター表現があってこそだったんじゃないかと思いました。
それにしてもこの夏は新しい才能によるアニメの傑作が多いです。