元朝ドラヒロイン村川絵梨がむき出しの熱演!抑圧された戦後に本能のまま生きる女性を描く「花芯」 | キネマ画報

キネマ画報

名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。

{7F15EDED-9652-4329-B709-24E06FEDEC36}
瀬戸内寂聴のセンセーショナルな小説を朝ドラ「風のハルカ」のヒロインだった村川絵梨主演「海を感じる時」の安藤尋監督で映画化された作品です。

終戦後、園子は親が決めた雨宮と結婚し、子をもうけるがそこに愛はなかった。
京都に移り住んだ園子は夫の上司の越智に心惹かれる。
愛があるから身体は感じるのか?
言い寄る美大生に身体を許した園子は愛のない夫との行為のあとにそのことを告白する。
園子は夫には夫のことを慕う妹をあてがい息子を押し付け越智との愛を選ぶが…

着物姿の村川絵梨のたたずまいがなかなか時代感があっていいです。愛のない生活に自暴自棄な彼女の様がなかなかにリアル。
愛のない夫婦生活のときの死んだような顔と対照的な身体だけで感じることを試す彼女の騎乗位の激しさもまた熱い演技。
村川絵梨は監督の前作の「海を感じる時」の市川由依以上に身体を張った場面を演じきっています。きれいな肌の細身の身体をさらけだしてむき出しの演技を見せます。脱いでなお昭和っぽいのは彼女の演技力の確かさゆえかも。
同じ寂聴原作の満島ひかり主演作「夏の終わり」がノーエロスだったのに対し、この作品は真っ向からエロスに向き合っていました。
実際、この映画の見せ場はそれだけと言っていいほどです。ぶっちゃけあとはもうどうでもいいです。
これをきっかけに脱げる女優村川絵梨が再注目されて活躍の場が拡がることを期待します。