
「トランボ」の妻役のダイアン・レインが良すぎて個人的に一番好きなダイアン・レイン映画の「ストリート・オブ・ファイヤー」を20年ぶりくらいに観ました。1984年公開のウォルター・ヒル監督作品です。
ボンバーズが慈善ライブ中の歌姫エレン・エイムをステージから連れ去っていく。
その夜、エレンの元彼のトム・コーディが街に帰ってくる。
エレンのマネージャーのビリーと交際している姉にエレン探しを頼まれたトムは街で男勝りな女マッコイと知り合い彼女を仲間にする。
ビリーを道案内、マッコイをドライバーにしてボンバーズのアジトへ。
ボンバーズの手からエレンの奪還に成功するが…
当時は思わなかったけど、今観るとライブシーンはかなりMTVっぽかったりします。
最後の曲「今夜は青春」は日本で椎名恵にカバーされて「今夜はANGEL」というタイトルで大映ドラマ「ヤヌスの鏡」の主題歌に起用されました。だから40代の人はこの映画を観てなくてもこの曲を知っています。
ダイアン・レインが口パクでエレン・エイムになりきっています。ダイアン・レインはこの作品の直後にもコッポラの「コットン・クラブ」でジャズシンガー役をしてました。
80年代のダイアン・レインは最高でした。この作品のときにはまだ19歳だったとは思えない大人っぽさです。
レイブン役のウィリアム・デフォーをこの映画で初めて観て、なんと悪役ヅラの俳優なんだろうと衝撃を受けました。
トム役で主演のマイケル・パレは後に正しい発音はパレじゃなくてペルエだとか言っていましたがだんだんB級アクション俳優になっていきました。
音楽は後に「ブエナビスタソシアルクラブ」の発掘で世界的に注目を浴びるライ・クーダー。彼はヴィム・ベンダース監督作品とウォルター・ヒル作品で優れたサウンドトラックを作り続けています。
この作品も彼の音楽が映画の世界観の構築に欠かせないものになってます。
思春期にこれを観てハマったのが良くわかる中坊の考えるカッコイイ世界がこの映画に描かれています。今観るとちょっと甘いけど。