クローバーフィールドを観ていなくてもめっちゃ楽しい監禁映画「10クローバーフィールド・レーン」 | キネマ画報

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名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。

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「クローバーフィールド」とタイトルに入っていますが、あの怪獣映画を観ていなくても十二分に楽しめる監禁映画でした。

ミシェルは恋人のボブとケンカして荷物をまとめて家を出る。
そんなミシェルの車が追突され彼女は気を失う。
目が覚めるとそこは見知らぬ地下室。彼女の目の前にハワードという太った中年男が現れ、そこは彼の作ったシェルターだと言う。
地上は何物かに攻撃を受け、空気が汚染され生きられないと聞かされるが信じられないミシェル。
そこにはもう一人エメットという男がいて、彼はハワードのシェルター作りに協力していて、自らこのシェルターに逃げて来たという。
ミシェルは地下室からの逃亡を試みるかまガスを浴びた女性がシェルターに助けを求めてきて逃亡を諦める。
しかし、過去にも少女が監禁されていた痕跡を地下室で見つけ…

ラスト以外はめちゃくちゃ低予算で作れそうな監禁サスペンスです。

主演は「ダイ・ハード」のマクレーンの娘役のメアリー・エリザベス・ウィンステッドでハワードは巨漢のジョン・グッドマン、電話のボブの声が何気にブラッドリー・クーパーだったりします。

内容の大半はいわゆる監禁モノで、外の世界がヤバイのが本当か嘘かということや、ハワードがなぜミシェルを監禁したのかという謎に対するサスペンスでひっぱります。

ハワードは海軍で衛星担当の仕事をしていて、地球がヤバイことを知り全財産を投じてシェルターを作ったという変わり者。ハワードはなんでもかんでも自分で作れちゃう器用さですが、ミシェルも元々服飾関係の仕事をしていて手先が器用です。
監禁する方もされる方も手先が器用なのを活かして終盤がらっと違う展開でサバイヴしていくのが痛快です。
監禁映画定番のエロ要素は皆無ですが、それをしのぐトンデモ展開のおかげで最後までニヤニヤしながら観られました。
こういうヒューマニズムとかガン無視のスリラー映画って楽しいばっかりで最高!
ジョン・グッドマンの不気味さも見所なまっとうに面白い作品でした。