
「ボーイズ・オン・ザ・ラン」も映画化された花沢憲吾の同名漫画の映画化作品です。
原作は前にコンビニで売っていた分厚いの2冊分は読んでいます。映画では15分くらいで消化されていたので、アウトレットモールのくだりは読んでません。
漫画家アシスタントの鈴木英雄は同棲している徹子とケンカして、部屋を追い出される。翌明け方、徹子から電話がきて部屋に戻ると徹子は謎のウィルスに感染しZQNに変わり果てており英雄に襲いかかる。
英雄は徹子を動かなくなるまで叩きのめし、趣味で持っていたショットガンと弾薬を手に部屋を飛び出す。
仕事場に戻ると漫画家もアシスタント仲間も徹子のようにZQN化していて逃げ出すが、街中至るところにZQNが発生しパニック状態。
タクシーをつかまえて街を脱出するも乗り合わせた男がZQN化し運転手を噛み運転手もZQNに。
一緒にタクシーの乗っていたJKひろみとなんとか生き延び、ネットの富士山でなら発症しないという書き込みを見て富士山を目指すが、ひろみは赤ん坊のZQNに噛まれていてハーフZQN化する。
ひろみを見捨てられない英雄は生き残った人たちが富士山のアウトレットモールにいるのを発見。
歓迎されたかに見えたが彼らは英雄のショットガンだけが狙いだった。
元看護師のヤブとは仲良くなるが、男たちは英雄から力ずくで銃を奪い…
東宝が久しぶりに本気出した特撮映画でした。前半のてっこのシーンとかかなり原作を再現していました。
ひろみちゃん登場あたりから漫画で読んでないので、どれくらい忠実に再現されているかはわかりませんが、ひろみちゃんがZQNになるところくらいまでがめちゃめちゃワクワクします。
それがショッピングモールに行って失速。もう下らない人間同士の争いはいいからZQNとバトレと思うばかり。ひろみちゃんがZQNをやっつける最終兵器になるのかと思いきや…やらんのかい!
また長澤まさみも期待を持たせるキャラながらクライマックスに活躍場面がないのはなんなのか?
高跳びする体育会系ZQNはたいして面白くないのに最後までひっぱるし、井浦も意味ありげな行動のわりにあっさりやられるし。
実にもったいないです。
アウトレットモール以降、前半のやる気はどこいった?と思うほどテンション下がります。
序盤にはZQNにメイプル超合金をさりげなく出す遊びもあったのに。
あんなに大事に扱いながらひろみちゃんの見せ場がこんなに少ないのが謎です。
映画としては英雄とひろみちゃんのエピソードをもっときっちりやって終わった方が良かったかも。
前半は傑作になりそうなくらい面白かっただけに残念。