軽いコメディかと思ってたら終盤壮絶な修羅場が!石橋けいが脱いでいてびっくり「友だちのパパが好き」 | キネマ画報

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名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。

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テレビ東京の「SICKS~みんなが見んな何かの病気~」や「ピンクとグレー」で気になった女優岸井ゆきのさんを観るために来ました。

妙子の友人マヤは本気で妙子の父を好きになり、付き合っていた高校時代の教師に別れを告げる。

そんなときに妙子は両親の離婚話を聞かされて、思わずマヤに連絡。

父は何年も前から不倫していて、それを知ったとき母は病気で、しかも震災も重なり別れられなかったと。

妙子も大学生となり家を出ることにり、母も再び仕事を始めたので、このタイミングで別れることにしたらしい。

妙子の父がフリーになることを知ったマヤは妙子の父にストーカーのようにつきまとい、妙子の父と愛人の密会にも遭遇。妙子の父と同時に愛人の妊娠を知る。

妙子の父はマヤの猛烈なアタックに負け、理性を失う。

妙子の母は職場の仲間に離婚を打ち明けると同僚の男から言い寄られる。

マヤにフラれた高校教師はマヤのストーカーになり…

軽いラブコメディかと思ったら、かなり生々しい恋愛模様が展開し、やたらベッドシーンがあるし、ラストはシリアスなドラマ以上の壮絶な修羅場が2度やってきます。

タイトルが「友だちのパパが好き」なので、主人公はマヤっぽいですが、実際は「友だちがパパを好き」の方が正しいかも。

これは妙子の家族を中心としたホームドラマなのかもしれません。

台詞のやりとりも画作りもしっかり練られていて、始まってすぐに監督のセンスの良さがわかるので安心して物語に入れます。

本来なら地味な場面の連続なりかねないにもかかわらず地味な場面にも企みがあり、予想の↗行く展開がワクワクを持続します。
壮絶な場面のあとにも救いがあり、初期のフランソワ・オゾンのような毒のある笑いを楽しませてくれます。

50歳になっても女グセの悪い父が吹越満。大病から復活し夫の女性関係に直面する母には石橋けい。年上好きのマヤには安藤輪子。

中でも脇役然とした登場をしながら、だんだん大胆になっていく母役の石橋けいに圧倒されました。

まだ30代なのに大学生の娘を持つ母役なことにもびっくりですが、「有言実行三姉妹シュシャトリアン」だった彼女がこんなおばさん役で大胆なHシーンとπまで披露しているとは知らずド肝抜かれました。

目的の岸井さんも出番が多く、彼女もベッドシーンとか何度もやっていて(NOπだけど)、なんか得した気分。

まあ裸とかなくても全然面白いので、このエロ感想に呆れてもこの映画は嫌いにならないで下さい。