未来からの手紙が「バック・トゥ・ザ・フューチャー」している青春SF「orange」 | キネマ画報

キネマ画報

名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。

{73FB6DFF-CD39-460A-99B7-B2D0FEDF7FAF:01}
きのう「まれ」の弟が出ている「流れ星が消えないうちに」を観た勢いで「まれ」の主人公カップルがそのままカップル役で配役されている「orange」を観にきました。

本当は山崎紘菜が目当てです。

高校2年の春、菜穂の本に10年後の自分から手紙が届く。

その内容は転校生の翔を助けてあげてほしいというものだった。

菜穂たちの仲良しグループは10年後に翔の死の真相を知り後悔にうちしひがれていた。

悲しい翔との別れをさけるため、菜穂は手紙の指示に従い行動を起こす。

手紙に書かれている展開から少しずつ変化していくが、別れの日に翔が亡くなったのと同じ状況に陥ってしまい。

原作は別冊マーガレットでスタートしながら、作者の不調で長期休載となり、月刊アクションからの要望を受け、断続的に描き続けられたという出版社をまたいで完結までこぎつけた作品です。

その掲載雑誌の違いのせいか、前半こそラブ要素があり、恋のライバルが登場したりしますが、中盤からは友情メインな展開で男女6人が普通に仲良しグループとして青春する展開におっさんは驚かされます。

手紙がどうやって未来から届くのとか、未来は菜穂が仲良しグループの別の男と子供まで作っているのに菜穂は翔とくっつく改変をすすめていいのかと心配になりますが、翔の命を救うことに必死すぎて、考える余地を与えません。

劇場内は終盤すすり泣きの嵐になっていました。

主人公たちの世代にはこれが正解なんだと痛感させられました。

土屋太凰と山崎賢人は「まれ」のクランクアップ後にこの作品の撮影にはいっただけに相性ぴったり。

山崎紘菜は見せ場不足です。

東宝制作の作品なんだから、もうちょっと東宝シンデレラの彼女をアピールして欲しいです。