冴えない中年のちっちゃいヒーローが映画館で巨人を駆逐していてびっくり!「アントマン」 | キネマ画報

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名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。


身長1.5cmのマイナーかマーベルヒーローのアントマンです。

アメリカでは新しい「ファンタスティック・フォー」よりヒットしていました。

ムショ帰りのスコットは犯罪歴から仕事につけず別れた妻子に養育費も払えず。再び犯罪に手をそめようとしていたスコットだったが、ハンク博士に1.5cmのヒーロー、アントマンになれとスカウトされる。

ただスーツを着るだけではヒーローになれず、ハンクの娘から武術を学ぶ。

アントマンになった彼は博士の会社を乗っ取り、アントマンスーツを軍事兵器にしてもうけようと画策するダレンと対峙する。

「アベンジャーズ」からはファルコンがゲスト出演していますが、他のマーベルヒーローに比べてなんかオフビートなコメディになっています。

前科もので無職のダメ中年が主人公とかすごいとか思ったら、「ショーン・オブ・デッド」や「ホットファズ」などダメ男が主人公のコメディで知られるエドガー・ライト監督が原案・脚本でした。

アリを使って戦ったりするヒーローに違和感持たずに観られるわけないし、アリが嫌いな人にはけっこう辛いアリ大集合な場面多いし、このデザイン的にも微妙だしなこのマイナーなヒーローの映画をきちんと成立させたのはエドガー・ライトのコメディ力が大きいかも。

ちなみにエドガー・ライトは途中まで監督もする予定だったらしい。

でも監督は「チアーズ!」や「イエスマン」のペイトン・リード。

主演は日本で無名(アメリカでは人気のコメディ俳優)のポール・ラッド。

なんか凄く地味な映画だけど、劇場では日本の超大作「進撃の巨人」よりこのちっちゃいヒーローの方がお客さんはたくさん入っていました。

原作がマイナーヒーローでも、ドラマがきちんとしていて、映像的にも新鮮な見せ場を用意しているこの作品にヒット映画の大事なことを教えられた気がします。

でも映画館で一番入っていたのは同じ漫画原作映画でも「ヒロイン失格」で、同じくらいの時間に満席完売になっていました。

桐谷美玲さんはやっぱすごい!