劇場ガラガラだったけど老舗映画雑誌ではわりと好評だぞ!「進撃の巨人 エンド オブ ザ ワールド」 | キネマ画報

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名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。


「エンド オブ ザ ワールド」の看板に前編で死んだはずのキャラたち。

以下ちょっとネタバレ。

巨人になったエレンは拘束され、クバルらに処分をどうするか審議にかけられる。

その場に新たな巨人が現れ、エレンをさらっていく。

ハンジの指揮の元、残った兵士たちはモンゼンの不発弾を使って壁の穴を塞ぎに行く。

エレンが謎の地下室で目覚めると目の前にシキシマが。
シキシマは巨人からエレンを救ったという。

シキシマは全滅したと思われていた調査兵団を率いて、クーデターを計画し、モンゼンの不発弾を手にいれようとしていた。

ハンジたちとシキシマの調査兵団はモンゼンで鉢合わせする。

シキシマは不発弾を奪おうとするが、エレンたちは必死で抵抗。

そのとき、キリシマが巨人に変身し…

中盤にはシキシマ巨人とエレン巨人のバトルもありました。

しかもシキシマとエレンの設定がまさかの…

いろいろと強引に「サンダ対ガイラ」にされています。

原作<「サンダ対ガイラ」愛な映画であったことをひしひしと感じました。

しかし、初日にもかかわらず、しかもIMAXにもかかわらず、お客さんがガラガラであんなに詰めかけていた前編のお客さんはどこへ行ったのか。

前編のお客さんは、この展開を劇場で確認する気がないことがわかりました。

冒頭近くにジャニーズ系のびっくりゲストが登場し、エレンの父を演じています。

あとクライマックスには超大型巨人が再登場し、意外な正体が明かされます。

女型は出ません。

前編に増してオリジナル展開な後編は原作ファンには嫌われそう。

さらに巨人の見せ場がぐっと減って、登場人物による説明の応酬がかなりしんどいです。

「マッドマックス怒りのデスロード」みたいに勢いで突っ走って欲しかった。

あの細かな説明なんてなくても全然行けたと思います。

石原さとみは前編以上に弾けていて完全にお笑い担当になっていました。

この映画で唯一株を上げたのは小悪魔女優から脱皮した石原さとみだと思います。

家に帰ってきょう買った映画雑誌キネマ旬報のレビューを見たら3人の批評家の評価が全て★★★以上の好評価。

ネットのレビューとの温度差の違いにびっくり。

ちなみに町山さんも連載している映画秘宝では脚本と出来上がったものの違いや、ネットで批判されがちなシキシマのリンゴの理由などが語られているので、こっちも興味深い内容でした。

樋口監督の新作は庵野秀明総監督の「シン・ゴジラ」。キャストもキリシマ役の長谷川博己とハンジ役の石原さとみの出演が決定。

「進撃の巨人」での経験が「シン・ゴジラ」をより良い作品にしてくれることを期待します。