
きのうに続き、「マッドマックス」の復習で「マッドマックス2」を観ました。
トーカッターら暴走族との戦いで妻子を失ったマックスは、その後に起こった二つの大国の戦争で荒廃した世界にインターセプターに犬を乗せてさすらっていた。
その旅の途中で知り合ったジャイロ・キャプテンからガソリンが精製されているところがあると聞き、早速向かうがそこはヒューマンガス率いる暴走族に襲われていた。
暴走族に襲われた精製所の男に頼まれ、男を精製所まで運ぶが精製所の仲間には暴走族の一味と疑われる始末。
マックスは彼らがトレーラーを探していると聞き、その役割をやり遂げる。
マックスはガソリンをもらい精製所を去るがヒューマンガスらの襲撃を受け、犬もインターセプターも失う。
ジャイロ・キャプテンに救われ、精製所に戻った彼は精製所を捨て、楽園に移住するという彼らのトレーラーを運転することに。
ガソリンを狙うヒューマンガスらの執拗な追跡が…
物語は野党と戦う村人に加勢する浪人の時代劇と大差ない展開ですが、ビジュアルとガジェットがもうエポックメーキングなインパクトを与え、多くの後発の作品に影響を与えました。
この作品を今観るとあまりインパクトがないかも知れませんが、この作品がなければ「北斗の拳」はなかったし、プロレス界にロードウォーリャーズもいなかったのです。
「北斗の拳」に対する影響力は訴えられたら負けるレベルだけど、訴え出したらキリがないほど、「マッドマックス2」の世界観をパクった作品が溢れています。
個人的には「マッドマックス」がなければ石井聰互の「狂い咲きサンダーロード」も「爆裂都市」もなかったと思うと、あって良かったと言わざるえない作品です。
アクションがすごいのは言うまでもないですが、やはり2もキャラ作りの見事さに舌を巻きます。
ヒューマンガスの半裸のマッチョの悪役像、ナンバー2のモヒカン野郎ウェズのビジュアルも荒廃した未来が舞台のSFの悪役の定番スタイルを生みました。
あとコメディリリーフのジャイロ・キャプテンなんかもう大泉洋にしか見えません。
ブーメラン使いの野性児フェラル・キッドのブーメランを悪党が取ろうとして指先が切れる場面とか頭に焼き付いています。
しかし、今観て驚くのはやっぱりマックスのソードオフ・ショットガンが肝心なところで役に立たないこと。
てか襲撃を受けたマックスは必ずボロボロにやられていること。
全然強くないのが逆にすごい。
そんなこんなで2も最高でした。