
チャウ・シンチーで西遊記と言うと「チャイニーズ・オデッセイ」という20年近く前の西遊記映画2部作に主演していました。
この作品の予告には監督のチャウ・シンチー自身が登場し、ありえねー!とかとんでもねー!とか言っていましたが、本編には出てきませんでした。
玄奘は若き退魔師で川辺の村に現れた水妖退治に協力しるが、妖怪の仲間と間違われ縛り上げられてしまう。
そこに半魚半獣の水妖が現れ、村人たちに襲いかかる。
玄奘は縄を抜け、村人たちとなんとか水妖を捕まえ童歌で改心させようとするが、効かず女退魔師の段が手柄を横取りする。
続いて玄奘は豚の料理を出す妖怪を退治に向かう。
ここでも段が登場しいったんは豚の妖怪を捕らえるが姿を変え逃げられてしまう。
段は玄奘に惹かれるようになり、果敢にアタックするが修行の身の玄奘は彼女の気持ちを受けられなかった。
玄奘は豚の妖怪を退治するために孫悟空の力を借りようと旅に出るが…
こうやってまとめるとちょっと西遊記っぽい感じもありますが、終盤に悟空が登場するまでは全然西遊記感がなくてびっくりです。
玄奘や段、他にも虚弱体質だけど剣の使い手な虚空王子とか、拳法の使い手とかめっちゃ右足デカイ爺とか退魔師のキャラが濃くてなかなか楽しく仕上がっています。
何より段役のスー・チーがめっちゃ魅力的です。
強いし、めっちゃ積極的だし、かわいいしスー・チーに惚れ直しました。
日本の西遊記で定番の美女三蔵法師とは違う玄奘の中性的な感じもいいし、猪や悟空の意表をつくキャラ設定が笑わせます。
またラストに日本の往年の刑事ドラマのテーマ曲が流れてまたびっくり。
すげえ面白いけど、たしかにはじまりのはじまりで終わるので続きがあるのかないのかめっちゃ気になる。
原題は「西遊 降魔篇」になっていたので続篇に期待出来そうです。
予告では全然面白さが伝わらないですが本編は大満足でした。
ラストに日本人のおっさんおばはんがおおってなる曲が流れるので注目!