白石晃士監督はただの出たがりなんじゃないか疑惑「ある優しき殺人者の記録」 | キネマ画報

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名古屋在住映画好きダメ人間の映画愛をこめてのブログ多少脱線ありです。


「ノロイ」「シロメ」のドキュメンタリー風ホラー監督白石晃士の新作で日韓合作です。

韓国の女性ジャーナリストのソヨンは18人を殺害したというサンジュンという殺人鬼に呼び出され、彼の指示に従い日本人カメラマンと古いアパートに向かう。

ソヨンとサンジュンは幼馴染みでサンジュンが殺人をするのにはソヨンには無関係ではないという。

ソヨンとサンジュンは幼いとき、二人の目の前で友達を事故で死なせていて、サンジュンはそれ以来心を病みんでいた。

サンジュンは神の啓示により27人殺せば死んだ友達が復活すると信じて殺人を行っていた。

今、本当は25人を殺しているというサンジュン。

あと二人殺す相手は…

サンジュンの命令でカメラを止めずに一部始終を記録するように言われたカメラマンの撮影記録がこの映画の大半で、終盤はカメラマンの撮影ではない映像になります。

止めずに撮影するという体なので映画はほぼ1カットです。

だからダレる場面が多すぎて観るのがしんどいです。

カメラマン役が監督自身で実際、撮影しているし、途中顔出しもします。

白石晃士監督作品ってけっこう監督が登場している気がします。

フェイクドキュメンタリーの手法だけど、ヒロインがキム・コッピな時点でバッチリ劇映画だし、AV女優の葵つかさが出てきたと思ったら、脱ぎ要員だしでドキュメンタリー手法ぶちこわしな予定調和です。

白石晃士監督はAV女優を脱ぎ要員にしている時点で負けています。

そこは脱がなさそうな人が脱いでこそでしょう?

ラストはファンタジーになって、それまでの殺人シーンやエロシーンを誤魔化そうとしていてなんやねんと思います。

やりたいことはわかるけど、なんか噛み合ってないんじゃないのと感じました。