
第1章はスカパーでOA済みのEP0にEP1を加えた劇場版第1弾です。
EP0はシバシゲオが語る特車二課の初代のその後と第3世代への道。
無能の三代目の面々の紹介編で、物語的には何も起こりません。
EP1は現在の特車二課の日常が描かれ、6人2班体制でいかに24時間スタンバイを回しているかなどシステムの話だったり、出動がほとんどなく、ありあまる時間をいかに過ごすかとか、たまの出動指令もほぼ誤報だったりする取り越し苦労をてんどんで見せてギャグにしたりしています。
問題は大半の何も起こらないパートを一般の人が楽しめるかというところ。
EP1は脚本監督ともに押井守で押井の実写マイナー映画でおなじみの世界観でゆるくて、くせのありすぎる演出。
脇役がマイナーな役者でかなり個性的でかつての「うる星やつら」のアニメオリジナルキャラなみに濃ゆい。これがライト層には嫌われそう。
いくら明を真野ちゃんがかわいくやっても、太田莉菜がカーシャをクールに演じようと苦手なひとは苦手だと思う。
実写ロボットアクションを期待してきた人も、待たされすぎにイラッとするかも。
でも最後に出動して、レイバーにリボルバーキャノンぶっぱなすのは痛快でした。
なんだかんだで最後の長編版に期待を持てる内容にはなっていました。
賛否あると思うけど、個人的には楽しめる映画でした。