
「ワイルド・スピード」シリーズのポール・ウォーカーが事故で急逝し、追悼するようなタイミングで公開となったこの作品。
ただのB級アクションと思っていたら「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのイライジャ・ウッドや「ハムナプトラ」シリーズのブレンダン・フレイザー、「処刑人」シリーズのノーマン・リーダス、「フルメタル・ジャケット」のビンセント・ドノフリオ、「ワイルド・シングス」のマット・ディロン、「ミスト」のトーマス・ジェーン、「インセプション」のルーカス・ハースとなかなかのメジャー俳優揃いでびっくり。
原題は「質屋年代記」で、ビンセント・ドノフリオが店主をする質屋に来る人や質草を巡るオムニバス風の作品でポール・ウォーカーは最初の白人主義者のギャングがドラックディーラーを襲撃するエピソードに出ていて、後半は出ません。(その前半ほとんど寝てしまった)
6年前に妻が消えたリチャードは妻にプレゼントした指輪を質屋に入れた男を襲い入手方法を聞き出す。
賭けの負けに指輪を渡したジョニーの家の冷蔵庫には妻の写真があった。
リチャードはジョニーを拷問にかけると、外のサイロの中に妻がいるという。
サイロに行くとそこには全裸で檻に監禁された妻の姿が。
エルビスのモノマネ芸人のリッキーは金に困りエルビスが使っていた本物のメダルを質に入れ、ショーが行われるカウンティフェアに向かう。
その道すがらケント・デリカット似の悪魔に夢を叶える契約を持ちかけられるが…
ポール・ウォーカーパートは普通のアクションかと思ってウトウトしていたら、マット・ディロンパートで変態イライジャ・ウッドが登場し、彼を拷問するマット・ディロンの容赦なさ、さらに全裸の女性がアイドルグループ組めるぐらいの人数で登場するインパクト。
さらに妻を見つけてからの展開も壮絶でした。
かと思えばぶよぶよに太ったブレンダン・フレイザーのパートはシュールなコメディでなかなかの無茶苦茶さが楽しい映画でした。
終盤の全裸女性たちの行進シーンは一生忘れないと思う。
ポール・ウォーカーはこの作品の制作にも名を連ねていました。
こんなに面白い作品を制作までした俳優を亡くしたのは本当に惜しいです。